
京都大学病院の寺田教授(左)と京都府健康福祉部の橘理事
京都大学病院薬剤部は4月1日から、福知山市にある市立福知山市民病院(353床)への薬剤師出向を開始する。30代後半の男性薬剤師が1年間、現地に単身赴任で出向く計画。出向薬剤師の給料全額を出向先病院が負担するのではなく、両病院が半分ずつ負担することで合意した。京都府では、行政担当者を含む関係者が連携しながら薬剤師出向の全体像を描いてきた。府で初めてとなる今回の出向をモデルケースと位置付け、出向先病院の負担を減らして実行のハードルを下げ、他の出向事例を増やしたい考えだ。
昨年3月に策定された京都府保健医療計画に薬剤師確保方策が盛り込まれたことを受け、薬剤師確保協議会が発足した。協議会のもと立ち上がったワーキンググループも含め関係者が討議。薬系大学や病院団体、府薬剤師会、府病院薬剤師会、京大病院、府薬務課の関係者が話し合い、出向元や出向先になり得る病院の調査をもとに、まずは京大病院と市立福知山市民病院の組み合わせで開始することを決めた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。