◆今月は「消費者月間」で、全国各地の消費者センターで講座やイベントが展開されている。テーマで多いのは、若者や高齢者の契約トラブル対処法や、振り込め詐欺などの話題。特に最近では定額給付金に絡んで、行政職員を装った手口も増えているという
◆各地の講座で感じたのは、一般薬の新販売制度に関する話題が、ほとんど見当たらなかったことだ。賢い商品の選び方や契約の仕方だけでなく、薬の購入は日常生活の一部でもあり、制度の正しい理解促進が欠かせない
◆しかし薬業界も、アクションを起こしにくい背景があった。政省令後の通知が遅れ、準備はしていても“通知待ち”の状態が続いたからだ。その通知が出て、今後は薬業界が力を合わせて、積極的に新制度の周知啓発に努めていく
◆通知を見た製薬企業幹部は「情報提供の重要性が、あちこちに見て取れる。薬が適正に使用される仕組みが浸透してこそ、セルフメディケーションの推進、さらにはOTC薬市場の拡大につながる」と強調する。今一度、改正薬事法の趣旨と情報提供の仕組みを理解し、分かりやすく消費者に伝える必要がありそうだ。
情報提供の重要性
2009年05月22日 (金)
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