日本医療機能評価機構は、2024年の1年間で薬剤交付時に薬剤師が患者に説明を行わなかった、または誤った説明を行った事例が76件報告されたことを公表した。必要な説明を行わなかったことで過量服用による副作用など影響が出た事例が15件報告され、患者への影響がなかった事例の3倍となった。同機構は再発防止策として、薬剤を変更調剤した際に患者が正しく服用できるよう必要な説明をすることなどを提案している。
同機構は昨年1年間に報告された調剤に関するヒヤリ・ハット事例のうち、「説明間違い」「説明不足」を選択した事例を抽出し、「交付時に薬剤師が説明を十分に行わなかった」「誤った説明を行った」が記載された事例を対象に調査を実施した。その結果、必要な説明を行わなかったが61件、誤った説明を行ったが15件の計76件だった。
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