島津製作所は3日、今月1日に島津グループの試薬会社で、フランスのAlsachim SAS(ALC)を存続会社として、同グループの同じくフランスのBiomaneo SAS(BMO)を吸収合併し、社名をShimadzu Chemistry and Diagnostics SAS(SCHD)に変更したと発表した。
ALCは液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)用試薬キットや安定同位体試薬を、BMOは臨床向けソフトウェアやマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(MALDI-MS)用試薬キットを、開発・製造している。両社とも、島津グループの目指す臨床向けLC-MS事業の成長に欠かせない技術を有しており、経営を統合することで事業シナジーの創出とガバナンス強化を図っていく。
新会社のSCHDは、ALCとBMOの事業を1社に集約し、顧客ニーズに応じた開発機能を強化する。また、島津本社との連携により、LC-MS・試薬キット・ソフトウェアを含む臨床向けトータルソリューションのグローバル展開を加速させていく。
SCHDの所在地はフランスストラスブール近郊。代表者は郡山邦彦社長、1日時点の従業員数は76人。