シスメックスは7日、成長戦略の一環として掲げる「新興国での事業拡大」を推進するため、ケニア共和国ナイロビに現地法人「Sysmex East Africa Ltd.」を設立したと発表した。今後は、現地法人を通じた直接販売により、ケニアを含む東アフリカ9カ国における販売およびカスタマーケア体制の強化を図っていく。これにより、東アフリカの現地ニーズや実態に即したプロダクトポートフォリオの拡充を実現し、アフリカ市場への事業展開を一層加速させていく。
同社は、アフリカの中でも高い市場成長が期待されている、東アフリカにおける事業基盤強化のため、ケニアに新たに現地法人を3月に設立した。現地法人を通じた直接販売により、現地の顧客のニーズに即した製品導入を推進するとともに、グローバルで標準化された高品質なカスタマーケアの提供と製品の安定供給を実現させていく。
アフリカは、世界人口の約18%を占め、今後も継続的な人口増加が予測されている。また、経済成長に伴い医療費支出も右肩上がりに増加しており、ヘルスケア市場のさらなる拡大が見込まれている。
同社は、2006年にアフリカでは初となる現地法人を南アフリカに設立、13年のブルキナファソ、15年のガーナに続き、18年にエジプトへそれぞれ現地法人を設立し、アフリカにおける販売およびカスタマーケア体制の強化を進めてきた。