オムロンヘルスケアは16日、同社の健康管理アプリ「OMRON connect(オムロンコネクト)」の機能である「かんたん朝晩ダイエット」を利用した人約500人を対象に行った利用状況調査の結果を報告した。利用者の3人に2人がダイエットに成功し、その8割が1カ月で1kg以上減量していたことが分かった。
調査は、同アプリを利用した20代~80代男女513人を対象に、朝晩ダイエットを実施した前後の体重変化や意識の変化について聞いた。
その結果、利用者の1カ月間の体重変化については、「減少した」のは66.9%で、全体のおよそ3人に2人が減量に成功していた。減量成功者の中で5kg以上が13.7%、3~5kgが15.7%、1~3kgが54.5%、1kg未満が15.9%となり、1kg以上減量した人は8割強(83.9%)、3kg以上の減量が3割弱(29.4%)となった。
同機能を利用することで、生活にどのような変化があったのか。「食事の量や内容への意識が高まった」が50.1%、「日々の健康管理への意識が向上した」が24.6%、「運動量が増えた」10.1%となり、同アプリを利用することで多くの人の生活習慣や健康への意識が変化していた。
利用者の取り組んだ期間の朝晩の体重測定頻度は、「毎日」が79.3%だった。ダイエット期間中の取り組み率の高さが確認され、これが高い減量成功率につながったものと考えられた。
朝晩ダイエットが継続できた理由としては、「毎日目標が分かるなど、モチベーションを維持しやすい仕組み」とした人が62.4%と最も多く、次いで「手軽で時間がかからない」が49.5%だった。朝の体重を測ることで、その日の目標体重変化量が自動計算される仕組みや、取り組みの簡便性が朝晩ダイエットを継続できた要因であることが確認できた。
京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室の坂根直樹室長は、「このような減量効果が得られた要因としては、朝に体重計にのり、晩の目標体重を示されることで、健康的な食事や運動へ前向きに取り組めたことが挙げられる。まさに、『1日の計は朝にあり』。さらに、このアプリは、手軽に時間がかからず、モチベーションが維持されることが減量成功のカギであったと考えられる」とコメントしている。