
プリシーノ氏
ノバルティスファーマのジョンポール・プリシーノ社長は17日、都内の本社で就任後初めて記者会見し、2026年末までに放射性リガンド療法製品の国内生産開始を目指すと表明した。1億ドルを投じて兵庫県の篠山工場に設備を整え、日本で安定供給できるようにする。同社の神経内分泌腫瘍治療に用いる放射性核種療法剤「ルタテラ」は半減期が7日の製剤(有効期限は製造から72時間)だが、製造工場が欧米にしかなく、患者から国内製造を求める声が出ていた。
放射性リガンド療法は、標的となる腫瘍細胞を認識するよう設計されたリガンドという物質と放射性同位元素をつなげた薬剤を用い、点滴投与する。リガンドは標的腫瘍細胞内に取り込まれ、放射線によって腫瘍細胞を死滅させる。新たな治療法として注目されており、グローバルで同療法の開発に注力している。
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