日本アカデミック・ディテーリング(AD)研究会と日本医薬品安全性学会は共同で、薬局薬剤師が公正中立な医薬品の適正使用情報を皮膚科診療所の医師に提供することで、帯状疱疹に対する処方がどれだけ個別最適化されたかを評価する臨床研究を開始する。各領域の専門家の協力を得て帯状疱疹治療薬の特徴や使い方をまとめた資材を作成し、ADの教育を受けた薬剤師がその資材をもとに情報を提供する。処方の個別最適化によって、薬物中毒性の脳症や腎障害、帯状疱疹ウイルスによる脳炎の抑制につなげたい考えだ。
ADは、アメリカやカナダ、オーストラリアを中心に古くから実践されてきた医師への医薬品情報提供活動。製薬企業が主体となった商業ベースの情報提供とは一線を画し、医薬品の基礎的な特性も踏まえた公正中立な情報を伝えて処方の適正化を支援する。日本では公的資金によるADの基礎的な研究を経て、数年前に同研究会が発足。教育プログラムを構築し、ADを実践できる薬剤師の養成を進めている。
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