【新製品】6月に白内障治療用の非回折多少点眼内レンズ発売 ジョンソン・エンド・ジョンソン

2025年05月28日 (水)

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは6月20日、白内障治療用の非回折(Purely Refractive)焦点深度拡張型(EDOF2 イードフ)眼内レンズ 「テクニス ピュアシー オプティブルー Simplicity」と、乱視矯正機能付きPurely Refractive EDOF眼内レンズ「テクニス ピュアシー トーリックII オプティブルー Simplicity」を発売する。

 同製品は、同社の20年以上にわたり患者のQOV(見え方の質)に貢献してきたテクニスブランドから、白内障手術用多焦点眼内レンズの新たな選択肢として、現代の白内障患者が求める高品質で幅広い視野を提供するもの。

 また、従来の回折型多焦点眼内レンズと異なり、光学部表面に回折格子が刻まれておらず、パワー(度数)を連続的に変化させる独自の屈折技術「Opticurveテクノロジー」を用いている。従来の屈折型多焦点眼内レンズとも異なり、同製品は光学部表面に屈折領域(ゾーン)を設けておらず、加齢に伴い瞳孔径の大きさの変化による視機能への影響を最小限に抑えている。また、単焦点眼内レンズと同等の夜間光視症のプロファイルを提供している。

 同製品の特長としては、素材の合成工程と成型工程を分離するダイヤモンドクライオレースカット製法で製造した独自の疎水性アクリルレンズを採用している。これにより、レンズ内部に小粒子が輝いて見える症状やレンズ表面が白く濁るなどの不具合発生を抑え、10年以上にわたって高い透明性を維持する。

 また、平均的な角膜は+0.27μmの球面収差を持っており、テクニスの-0.27μmの球面収差を付加することで眼全体の球面収差をほぼゼロに低減させている。球面の収差がなくなることで、光線が網膜上に集束し、よりシャープな像を得ることが期待できる。

 このほか、同社独自のアクリル素材はレンズによる色収差の増加を抑制し、高いコントラスト感度を提供している。さらに、レンズを支持部と光学部の3点で固定するデザインが、予測屈折値をズレにくくし、長期にわたる安定性、中心固定性を高めている。



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