保険薬局経営者連合会は、薬局での調剤で高額医薬品の未使用分が発生し、廃棄せざるを得ない現状への対応策として、箱出し調剤の認可や制度整備など高額医薬品に対する支援制度の創設などを提言した。薬局内での廃棄リスクの分散化や薬局間連携による在庫融通など自助・共助による対応策では限界があるとし、国の支援制度を求めた。
昨年11月に薬価収載されたブリストル・マイヤーズスクイブの抗癌剤「オータイロカプセル」(一般名:レポトレクチニブ)やヤンセンファーマの注意欠陥・多動性治療薬「コンサータ」(メチルフェニデート)については、流通管理が厳格で100錠包装のため扱いにくい品目で、現場からは廃棄が発生するリスクが指摘されている。薬経連は、包装単位に問題があると思われる高額医薬品や廃棄薬の実態を把握するため、345会員薬局を対象に調査し、24薬局から回答を得た。そのうち有効回答は19薬局だった。
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