矢野経済はこのほど、国内の美容医療市場を調査し、市場概況、需要動向等を明らかにした。それによると、同市場は生活者における美容医療への心理的ハードルの低下により成長が続いている。
主な調査結果によると、2024年の美容医療市場は、大手医療法人の倒産もあったが、消費者ニーズは依然高い状況。他の大手医療法人や新規参入した医療施設が需要を確保したこともあり、同年の市場規模は医療施設収入高ベースで前年比106.2%の6310億円となった。
また、24年の美容医療市場における注目すべき動向としては、[1]再生医療による施術件数の増加[2]一般社団法人方式による都市部を中心とした医療施設の増加[3]有名大学病院が美容医療に取り組む体制を整え、美容医療外来を開設[4]大手メディカルグループ企業の米国株式市場(ナスダック)への上場--等が挙げられている。
将来展望については、25年以降も参入施設の増加に加え、女性の美容医療に対する心理的ハードルが低下することによるターゲット層拡大や20~30代を中心とした男性需要の拡大、さらにはインバウンド需要取り込みなどを要因に同市場は拡大傾向で推移することが見込まれている。
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