【新製品】NKV-440シリーズ人工呼吸器を発売 日本光電

2025年09月03日 (水)
NKV440シリーズ

 日本光電はこのほど、当社初のタービン駆動式・気管挿管型のNKV-440シリーズ人工呼吸器を日本で発売した。米国の日本光電オレンジメッドにおいて、「Treasure Every Breath(ひと呼吸ひと呼吸を大切にしたい)」という理念のもと開発・生産しており、2022年に一部新興国、24年に米国で発売以降、世界中で患者のケアに使われている。

 同製品は、新型コロナウイルスの感染拡大により、20年に日本で迅速承認を取得したNKV-550シリーズ人工呼吸器の操作性や機能を踏襲している。また、タービン駆動により空気配管への接続が不要となったほか、小型・軽量化を実現し、交換可能な長時間バッテリを搭載していることから、ERやICUに加え、スペースが限られる一般病棟や院内搬送での使用が可能となっている。同製品1台で様々な患者に対応した呼吸管理をサポートする。

 主の特長しては、Seamless Care(途切れることのないケア)が挙げられる。新生児(オプション)から成人までの患者に使用でき、侵襲的な換気から非侵襲的な換気に加え、近年呼吸補助療法として広く普及しているハイフローセラピーの換気モードを標準搭載し、患者の状態に応じてスムーズな移行ができる。

 また、人工呼吸管理による肺障害の発症を最小限に抑える肺保護戦略に基づいて開発されたアプリケーションGentle Lung Suite(オプション)を搭載していることも挙げられる。

 HEPAフィルタを搭載したタービン(ブロワ)を内蔵し、空気配管からの圧縮空気が不要となっている。内部バッテリと拡張バッテリ(オプション)により約5時間の駆動ができるため、院内搬送時や予期せぬ電源遮断時にも換気が継続する。

 画面の操作性を考慮し、各機能をスマートフォンのアプリボタンのように見やすくデザインしたことにより、シンプルな操作が可能となっている。

 院内の運用に沿って画面構成のカスタマイズが可能。また、人工呼吸器を装着した患者のケアを最適化するため、医療従事者がより効率的で体系的なケアを行えるようサポートする。

 価格は、740万円(税込814万円)で、国内の医療機関において3年間で140台以上の販売を見込んでいる。



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