◆野球の国・地域別対抗戦であるWBCは、日本の世界一で幕を閉じ、野球の国際化へ大きな一歩を踏み出した。監督・選手の発言で注目したいのは、「日本野球を世界にアピールできた」との満足感が多く聞かれた点だ
◆言うまでもなく野球発祥の地は米国であり、これまでメジャーリーグが世界野球界の中心であることを誰も疑わなかった。しかし今回のWBCでアジアの存在感、中でも日本野球の存在感を、世界に示すことができた意義は大きい
◆“グローバル試験”への参画が叫ばれる中、日本の乗り遅れを危惧する声が相次いでいる。欧米はおろか、アジアの中ですら取り残されつつある「ジャパン・パッシング」が現実に起こっているものの、実際にはなかなか対応し切れていない苦悩を抱える
◆やはり世界同時開発という共通の前提に対し、日本は何ができ、アジアの中でどういう役割を果たせるのか。その存在意義を明確に打ち出さないと、中途半端な対応になりかねない。危機感だけでなく、日本の位置づけ、そしてアジア、グローバルへ立ち向かう青写真を示すべき時に来ている。野球が成功したアピールを、今度は治験の世界で実現してほしい。
世界にアピールを
2006年03月24日 (金)
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