厚生労働省は2日、令和6年「国民健康・栄養調査」の結果の概要を公表した。糖尿病が強く疑われる者は約1100万人で増加傾向にあり、食塩摂取量(平均値)は9.6g、習慣的に喫煙している者の割合は14.8%で、それぞれこの12年間で最も低い値となった。
調査は、健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養摂取状況及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得るために毎年実施されているもの。令和6年の調査対象世帯数は2万5816で、このうち1万414世帯が回答した。
令和6(2024)年調査では、「糖尿病が強く疑われる者」は1100万人と推計され、平成9(1997)年の650万人以降増加を続けている。一方「糖尿病の可能性を否定できない者」は700万人と推計され、平成19(2007)の1320万人から減少を続けている。「糖尿病が強く疑われる者」と「糖尿病の可能性を否定できない者」を合わせた推計人数は1800万人で、2007年の2210万人から減少を続けている。
食塩摂取量の平均値は9.6gで、男女別に見ると、男性10.5g、女性8.9gであった。9.6gは「この12年間でみると最も低い値であるが、健康日本21(第三次)における目標値(7g)よりは依然高い状況にある」。
また、「現在習慣的に喫煙している者の割合は14.8%であり、この12年間でみると、令和4年調査と並んで最も低い値である」。習慣的喫煙者を男女別に見ると、男性24.5%、女性6.5%であった。この値は令和5(2023)年に1ポイント程度上がったものの、平成24(2012)年以降減少傾向にあると言える。
糖尿病と食塩摂取量、習慣的喫煙者についてのコメントは、厚生労働省が調査結果を掲載しているWEBサイトに載せている「調査結果のポイント(この12年間の状況について)」から引用した。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001603146.pdf
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