ウシオ電機は22日、日本ゼオンにマイクロ流路事業を譲渡する契約を締結した。事業譲渡日は2来年2月1日を予定している。
ウシオは、2024年に策定した新成長戦略「Revive Vision 2030」に基づき、事業ポートフォリオの変革、構造改革、資本効率の向上に向けた施策を着実に推進している。今回の事業譲渡は、その事業ポートフォリオ変革の一環として実施した。
日本ゼオンは、エラストマー素材や高機能材料事業を中心にグローバルに展開し、社会の発展と技術革新に貢献するメーカー。さらに、中期経営計画「STAGE30」で、成長の4分野の一つに「医療・ライフサイエンス分野」を掲げ、新規事業の創出に積極的に取り組んでいる。
ウシオは、これまで172nm真空紫外光(エキシマ光)を用いた独自の光接合技術を活用し、接着剤を使わず化学的溶出物のないクリーンなマイクロ流路チップの開発に取り組んできている。さらに、光学特性に優れるシクロオレフィンポリマー材料へ適用し、溶出物のない高性能なOrgans on Chip(OoC)デバイスの事業化を推進してきた。
今回、事業譲渡となった事業の社会実装と事業成長をより迅速かつ持続的に進めるためには、シクロオレフィンポリマー材料および精密成形技術に強みを持ち、マイクロ流路チップの販売網と顧客接点を有する日本ゼオンの事業基盤と一体で推進することが最適と判断し、両社間で事業譲渡が決定した。
この事業譲渡により、日本ゼオンが有する技術との融合によって、創薬や診断分野における新たな価値創出が一層促進されると期待している。
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