日本製薬工業協会は、一般社団法人「未承認薬等開発支援センター」を正式に設立した。代表理事には、日本医学会のトップで自治医科大学学長の高久文麿氏が就任。当面は、厚生労働省の未承認薬使用問題検討会での検討結果を受け、国内開発企業が未定となっている3品目から着手していくものと見られる。
製薬協は、4月28日の臨時総会で、センターの設立を承認。5月中の設立に向け、学識経験者と製薬企業OBで構成する役員の選定に入っていた。5月29日付で正式設立となったセンターでは、▽未承認薬等の研究、開発、生産等における開発企業等に対する専門的支援▽開発企業等の行う承認取得に関する各種業務等への支援▽未承認薬等の研究、開発、生産等において必要な資金の一部補助--を事業として行う。
今後は、これまでの未承認薬使用問題検討会議における検討結果を受け、国内開発企業が未定の3品目(システアミン、ベタイン、経口リン酸塩製剤)について着手し、次回の検討会議の開催に先行して支援を始める見通しだ。
センターの役員に就任したのは次のの7氏。
代表理事:高久史麿(自治医科大学学長)
理事:浅野克彦(元キリンファーマ社長)、豊島久真男(理化学研究所研究顧問)、山崎幹夫(新潟薬科大学学長)、吉野卓史(元三共執行役員)
監事:江田信男(元エーザイ監査役)、太田喜世士(元住友製薬取締役専務執行役員)