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【08年度国内医療用医薬品市場】2・9%増の8兆3686億円‐分子標的薬牽引し抗癌剤が二 桁伸長

2009年6月17日 (水)

 市場調査会社のIMSジャパンは、2008年度の国内医療用医薬品市場の調査結果を発表した。それによると、分子標的治療薬が牽引した抗癌剤の伸長が目立ち、市場規模は薬価ベースで前年比2・9%増の8兆3686億円とプラス成長を確保した。昨年度は、薬価改定で業界平均5・2%の引き下げが行われたものの、金額ベースで前年比2323億円のプラスとなった。特に病院市場、開業医市場が0・1%増と微増にとどまる中、調剤薬局市場が8・1%増と高い伸びを示した。

 薬効別の売上上位3品目を見ると、1位がレニン‐アンジオテンシン系作用薬、2位が抗腫瘍剤、3位が制酸剤、鼓腸・潰瘍治療剤となったが、特に抗腫瘍剤は12・5%の4751億9000万円と高い伸びを示した。

 中でも、最も大きく成長したのが血管新生阻害剤の「アバスチン」で、前年比315・4%増の283億6900万円と急伸。さらに、分子標的治療薬の「ベルケイド」が124・8%増、「タルセバ」が557・1%増、昨年度に新発売された「ネクサバール」「アービタックス」「スーテント」も大きく売上を伸ばしており、同社は「抗腫瘍剤市場は、今後も大きな成長を遂げる可能性がある」と分析している。

 これに対し、成長を支えてきたレニン‐アンジオテンシン系作用薬は2・8%増の5726億2700万円、カルシウム拮抗剤は5・8%減の3367億2800万円と落ち込みを見せるなど、生活習慣病治療薬の成長鈍化が目立った。その一方、抗血栓症薬が5・4%増の2971億1800万円、喘息・COPD治療薬が5・4%増の2508億7700万円と、新たに成長を牽引する主役交代を印象づける結果となった。

 特に、競合が激しい領域となっている抗血栓症薬では、「プラビックス」が137・8%増と大きく売上を伸ばして、市場全体を牽引した。また、喘息・COPD治療薬は、トップ製品のロイコトリエン拮抗剤「オノン」が後発品の影響で12・2%減と大幅に減らしたものの、「シングレア」が28・6%増、「キプレス」が34・2%増と市場を牽引。さらに、噴霧用ステロイド剤の「アドエア」が261%増と急激な成長を遂げ、市場の伸びを支えた。

 製薬企業上位20社の売上高は、販売会社ベースで5兆7865億円。市場全体に占める割合は69・1%と約7割に迫る結果となった。こうした中、武田薬品が1・3%増の6634億円とトップを維持。2位はアステラス製薬、3位は第一三共と内資系が上位を占めたが、最も高い成長を示したのは8位のエーザイだった。

 一方、外資系は9社が上位20社にランクインしており、ノバルティスファーマが6位でトップに躍り出た。ファイザーは7位、グラクソ・スミスクラインが9位、アストラゼネカが11位、サノフィ・アベンティスが16位で、ファイザーを除く8社は前年比でプラス成長を達成した。特にサノフィ・アベンティスは22・9%増と、大幅な二桁成長を達成。その要因として、「プラビックス」が増収分の3分の2を売り上げたことが、大きく貢献したものと見られている。

 これらの結果を踏まえ、同社は「内資系は上位3位こそ占めたものの、6社が前年割れしており、外資系と比べて成長は鈍化傾向にある」と分析している。




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