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「正しく怖がることが大切」

2009年06月19日 (金)

◆新型インフルエンザの動向に関する国立感染症研究所感染症情報センター長の岡部信彦氏の講演を聞いた。新型インフルエンザ対策を進める中で、「過剰心配症候群」と「楽観視症候群」が存在し「そのバランスを取るのが難し」かったそうだ
◆国内感染者に関する克明な報道の影響もあり、感染者が出た高校生たちは、周辺の店舗で出入り自粛が求められたりした。岡部氏は「深刻なのは、感染してない状態でもうつると思われることだ」とし、歴史的にも感染症が人の差別にもつながっていると警鐘を鳴らす
◆物理学者で随筆家の寺田寅彦の、『ものをこわがらなさ過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい』という言葉を引用し、新型インフルエンザ対策に向け「正確な情報を入手し、正しく怖がることが大切」だと訴えた
◆今月12日にWHOは、新型インフルエンザの警戒レベルを,パンデミックを意味する「フェーズ6」に引き上げた。やはり、秋口以降に予測される第2波、第3波に向け、個人レベルでもより柔軟な対応ができるよう、心がけておくべきだろう。



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