「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」への登録薬局が、5月末で411薬局、仮登録を含めると約1000薬局に達している。報告されたヒヤリ・ハット事例は数十例にとどまるが、事業を進めている日本医療機能評価機構では、今月末には寄せられた事例を整理して公表する予定だ。また、まだ登録薬局が少ないことから、積極的な参加を呼びかけている。
薬局のヒヤリ・ハット事業は、昨年度から厚生労働省の補助事業として、コンピュータシステムの構築など体制作りを進め、この4月から参加薬局を受け付け、事例収集を開始していた。
事業を開始して間もないことから、目標とする5000薬局には遠く及ばないが、機構では「申し込み件数は日々増えている」としており、今後、日本薬剤師会や日本保険薬局協会等の協力を得て、さらなる登録拡大に期待を寄せている。
また、「実習薬局に登録してもらい、学生にヒヤリ・ハット事例を送る練習をしてほしい」「いつでも送った内容は個々に閲覧できる。従って、自薬局のヒヤリハット事例の管理にも使える」と、その利用価値をアピールしている。
今後、集まった事例は半年ごとに集計して公表することにしており、年末には通年の集計を行い報告書を作成する。今年度分については4月スタートのため、6月末の集計は3カ月分が対象。集計結果はホームページに掲載し、毎月更新する予定だ。