薬のことなら薬事日報ウェブサイト

◆パリ市内・ブローニュの森にあるロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞に、日本の最強馬ディープインパクトが挑戦した。残念ながら３着という結果に終わったが、日本三冠馬の実力は、十分に見せつけられたと思う
◆敗因としては、やはり環境変化が指摘されている。遠くフランスまで行き、不慣れな空気、体験したことのない馬場の感触の中で、精いっぱい頑張った結果なのだから、素直に褒めてあげるべきだろう。住み慣れたエリアから出て、何かをなすのは大変なことである
◆地域性が強く、毛細血管型流通をうたう日本の医薬品卸業界にも同じことが言える。今や広域卸が市場を寡占しつつあるが、元来は地場卸がグループ化し、拡大していったものだ。活動地域を広げて事業を進めるには、その地域の特性を十分に把握し、考慮しなければ、切り崩すことは難しい
◆国内でさえ困難なのだから、国を跨ぐとなれば、より慎重にならざるを得ない。国際化のかけ声に踊らされることなく、地域性、国民性などを見極め、準備万端整えてから、進める必要があろう。ＩＦＰＷ総会に出席して感じたことだ。