
左から北沢氏、服部氏、井川氏
権威ある生物医学研究賞「ラスカー賞」の「臨床医学研究賞」に、革新的な血友病A治療薬「ヘムライブラ皮下注」(一般名:エミシズマブ遺伝子組み換え)を生み出すことに貢献した中外製薬の3人の企業研究者が選ばれた。受賞者は10日に都内で記者会見し、研究を統括した元中外製薬シニアフェローの服部有宏氏は、同剤が実用化され「患者さんの生活が良くなったと医療現場の先生から教えていただいた時、創薬研究者としてこれ以上の喜びはないと涙した」と話した。その上で「創薬は大変やりがいのある仕事。仲間と一緒に困難を乗り越えた先に患者さんの笑顔がある。若い研究者は創薬に挑戦してほしい」と呼びかけた。
血友病治療は、不足する血液凝固因子を週1~数回静脈注射で補充するもので、患者自身や家族が行う。それに対し「ヘムライブラ」は皮下注射で、4週に1回の投与も可能にした。静注への不安・負担解消、投与回数の減少、出血頻度の低減を図り、患者の生活を変え得る治療薬となった。120以上の国・地域で3万人超に使用されているという。
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