富士経済はこのほど、スキニフィケーションの浸透によりベースメイクだけでなくポイントメイクでもスキンケア効果を訴求したアイテムが広がるメイクアップ化粧品と、香りをファッションの一部として捉える層が増え高価格帯のニッチフレグランスやメゾンフレグランスが人気となっているフレグランス市場の国内市場を調査し、その結果を「化粧品マーケティング要覧2026No.3」にまとめた。それによると、メイクアップ化粧品の国内市場の2026年見込に関しては、仕上がりの美しさやスキンケア効果を重視した商品により安定した需要が続くとみられ、25年比で増加となる見込を示した。
調査結果の概要によると、メイクアップ化粧品の国内市場は、26年見込が6519億円で25年比1.9%増という状況。26年は、物価高によって商品購入に慎重な姿勢を見せる消費者が増加しており、一部の高価格帯ブランドで買い控えや中価格帯へのシフトがみられている。ただ、アイブロウやマスカラ、リップカラーなどでは複数アイテムを使用したメイクがトレンドとなっているほか、ベースメイクでは引き続き仕上がりの美しさを訴求する高機能・高価格なアイテムの需要が底堅いことから、前年より伸び率は鈍化するものの、引き続き市場は拡大するとみられている。
一方で、中東情勢の緊迫化により製造コストの上昇や資材調達への影響などもみられ、新商品のカラー展開の絞り込みや発売遅延といった、商品展開面での停滞が市場成長の阻害要因となることが懸念されている。
フレグランスの国内市場の26年見込は、25年比4.8%増の636億円、28年予測は25年比13.0%増の686億円となっている。
26年については、身だしなみや自己表現の一環として香りを身に付ける習慣が浸透しているほか、若年層を中心に香りをファッションの一部として捉える層が増え、他の人と被らない香りを求める傾向が強まっており、高価格帯のニッチフレグランスやメゾンフレグランスが人気となっていることから、市場拡大が予想されている。物価高騰の影響を受け、エントリーユーザーやライトユーザーを中心に、小容量サイズをはじめとする低価格帯商品へシフトする動きが顕著である一方、コアユーザーは高価格帯商品へのシフトや複数買いの需要が増加していき、今後も好調な市場拡大が予想されている。
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