富士経済は、ヘアケア意識の高まりにより、高機能・高単価な商品の需要が増えているアウトバスヘアケア用品の国内市場を調査し、その結果を「アウトバスヘアケア注目剤型のブランド動向分析 2026」にまとめた。それによると、アウトバスヘアケア用品の国内市場の2026年見込は844億円で、25年比109.5%となった。消費者のヘアケア意識の高まりを背景に拡大が続いており、ヘアオイル、ヘアミルクが伸びをけん引している。
同調査ではヘアオイル、ヘアミルク、ヘアミストといった3つの剤型のアウトバストリートメント、ヘアスタイリング剤の市場の現状を明らかにし、将来を展望している。
調査結果の概要によると、ヘアオイル、ヘアミルク、ヘアミストの3剤型のアウトバスヘアケア用品の市場は、消費者のヘアケア意識の高まりを背景に20年以降拡大を続けている状況。保湿や保護といったヘアケア機能に加えて、ナチュラルなヘアスタイルや質感を重視したヘアスタイルが好まれる中で、スタイリングを目的とした使用も増えている。
24年、25年と上位ブランドではSNSなどでユーザー発信の投稿が盛り上がり、認知度の向上につながったことから需要が伸び、市場は前年比二桁増が続いた。26年は、これまでの旺盛な需要は若干落ち着きつつあるものの、上位ブランドを中心に好調が続いているほか、新アイテムの発売も多数みられ、市場拡大が予想されている。
チャネル別でみると、市販用ではドラッグストアが主要チャネルであり、ヘアオイルやヘアミルクは高価格帯ブランドの増加もあり、大きく伸びている。また、バラエティショップ・ディスカウントストアは、美容感度の高い層へのアプローチに効果的なチャネルとして重要性が高まっている。ECは、幅広い品ぞろえと購入利便性の高さもあり、二桁増の伸長を続けている。
剤型別でみると、ヘアオイルの規模が最も大きい。べたつかない軽めのテクスチャーの商品が需要を集めており、近年では市販用で1000円以上のアイテムも多数展開されている。市場は拡大しているが、機能面のみでの差別化や持続的な伸びは難しくなっている状況。そのため、メーカーは機能だけではなくギフト向けにも適した容器での展開、フレグランスのような本格的な香りを訴求したアイテムなど、情緒的な価値の訴求によって差別化を図り、顧客囲い込みを進めるとみられている。
ヘアミルクについては、消費者の関心が高いダメージケアや補修・保湿効果に優れた剤型として認知されている。ヘアケア意識の高まりによって高機能・高単価なものを選ぶ傾向が強まっている。ヘアオイルと比べてユーザー層拡大の余地も大きく、積極的な商品投入もみられることから、今後も高い伸びが続くとみられている。
ヘアミストに関しては細かい粒子で髪になじみやすく広範囲に使いやすい剤型であり、寝ぐせ直しやドライヤー前の保湿用途などで安定した需要を獲得。近年フレグランス需要の高まりを背景に香水のような本格的な香りを訴求したアイテムが増加しており、新たな顧客層の獲得が期待されている。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499






















