日本医師会は17日に定例会見を行い、へき地などでの医師確保に関する見解と対策を明らかにした。会見で日医は、医師不足・偏在の原因は国の医療費抑制策にあると指摘した上で、へき地医療の確保、勤務医(特に救急医療)の確保、診療所と病院の機能分化によるかかりつけ医機能の充実、地域医療の充実などを目標に掲げた。
具体的な対策としては、▽医師の就職に関する情報提供・斡旋を目的とする“ドクターバンク”の全国的なネットワーク化▽定年退職したベテラン勤務医の活用▽女性医師の再就業を支援する“女性医師バンク”の創設――などの取り組みを挙げた。
また、各地域の医療需要・供給、勤務医の勤務状況などのデータベース化も提言したほか、医師が安心して診療に携わるための仕組みづくりとして、医療事故に対する補償制度、女性医師・引退後医師の再研修なども示した。