◆北海道の薬学関係者有志で組織する健康食品情報研究会が発行しているサプリ・健食関連の市民向け情報紙「あるたな」が7月から休刊になった。総監修を務める井関健氏(北海道大学病院薬剤部長)が日本薬剤師会学術大会で報告した
◆2003年11月の創刊以後、健食メーカーからの協賛は受けず、むしろ警鐘を鳴らす意味で、薬剤師が目と耳と知識で検証した中立的な情報提供を理念に掲げていた。だが、やはり採算性が一つ大きな壁となったようだ
◆紙面ではコエンザイムQ10の市販製品について含量を調査し、表示に満たない製品があることを報告。またペットボトルのお茶のカテキン量を測定し、治療に必要な量を摂取するには、何本飲む必要があるかなどを、図式化して分かりやすく解説してきた
◆「あるたな」自体の活動はやめず、ホームページでの情報提供へ切り替えを検討しているという。井関氏は「健康食品は全て同じでなく、効果以前に品質にも問題がある」と指摘。こうした活動を通じ、将来は医薬品と健康食品との相互作用データベースを作成したい考えもある。巻き返しを期待したい。
サプリ・健食関連の市民向け情報紙「あるたな」が休刊
2006年10月20日 (金)
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