
アサヒフードアンドヘルスケアは7日から11種類の美容系成分を配合した、飲み物に溶かして飲むパウダータイプの美容食品「パーフェクトアスタコラーゲン」を、薬系ルートを通じて新発売した。同社は今春、アサヒビールの研究開発センターと聖マリアンナ医科大学との共同研究から生まれた、薬用美白美容液「マリアンナパーフェクトリペアホワイト」、さらにはシミ・肩こりの改善に効く漢方薬「東漢美方」を発売しており、今回が美容カテゴリー商品の第3弾。今後は医薬品、化粧品と共に、“美容健食”を通して、ビューティ領域への本格的な展開を図りたい考え。
美容食品・飲料全体の市場規模は、2008年で約4200億円とされ、拡大基調にある。このうち、美肌・美白サプリメントは1700~1800億円で、コラーゲン製品などが好調に推移している。
アサヒフードアンドヘルスケアが今年1月に、ドラッグストアを利用する20~40代の女性300人に行った調査では、89%の人がこれまでのスキンケアだけでは不十分で、「きれいになるためには身体の内側からのケアも重要」と考えていた。また、美容食品に求める要素としては、「量」よりも効果・価格・摂取する成分を、期待する効果としては、ハリ・アンチエイジング・潤いが、それぞれ上位3項目に挙げられたという。
「パーフェクトアスタコラーゲン」は、1日の目安量(約4・3g)に、皮膚粘弾性を高める力が強い低分子コラーゲン(豚由来)2500mg、ビタミンC100mg、食物繊維1000mgに、アサヒビール研究開発センターが発見したオリジナル素材の「美体質乳酸菌」と、4種類のハーブエキス(ローマカミツレ、ドクダミ、セイヨウサンザシ、ブドウ葉)の、計11種類の美容系成分を配合している。
アサヒビールグループでは、飲料や食品事業を拡大していく中で、「乳酸菌」を主要な研究テーマに設定している。これまでの研究で、コラーゲンやヒアルロン酸の生産促進作用の高い、美肌効果を有する新規な乳酸菌を新たに見出し、「美体質乳酸菌」と命名した。
これらの乳酸菌を摂取することで、小腸におけるペプチドトランスポーター(アミノ酸を吸収するタンパク質)の発現が増加し、コラーゲンの吸収力が高まるほか、人間の皮膚におけるヒアルロン酸合成酵素が増加して、ヒアルロン酸の生産力が高まることが確認されたという。
また、アサヒビール研究所のマスキング技術により、コラーゲン特有の臭い成分の大幅なカットに成功。パウダータイプで、一般的なコラーゲン飲料に比べて溶けやすく、クセのないプレーンフレーバーなので、溶かす飲み物を選ばない。税別希望小売価格は、28日分(121g)1700円。1日分換算で約61円と、リーズナブルで継続しやすい価格に設定した。
同社では、メインターゲットを「肌の奥からの本当の美肌づくりを目指す、肌のハリと潤いが気になり始めた20代後半から30代の女性」とし、積極的な販促を展開していく。