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【08年受療行動調査】病院の「満足度」増加‐薬の理解度は8割程度

2009年09月10日 (木)

 厚生労働省は、2008年「受療行動調査の概況」を公表した。診療を受けた病院に対する満足度は、外来58・0%、入院65・9%で、ともに05年の前回調査に比べ、4ポイント以上増えた。また、医師から受けた「病名・病状」「治療の方法・期間」などの説明が、「分かった」は、外来・入院とも9割近かったものの、「薬の効能・副作用」の説明に対する理解度は、外来で86・0%、入院では79・3%だった。

 調査は、全国の一般病院を利用する患者を対象に、受療の状況や受けた医療に対する満足度などを把握し、患者の医療に対する認識や行動を明らかにするため、3年に1度実施しているもの。一般病院(500施設)を利用する外来・入院患者を対象に実施し、15万4185人から回答があった。

 調査結果によると、受けた医療に対し「満足」と回答した患者は、外来で58・0%、入院で65・9%だった。一方で「不満」は、外来で5・4%、入院で4・7%となっている。

 特に患者満足度が高かった項目は、外来では▽医師との対話(57・0%)▽医師による診療・治療内容(55・7%)▽看護師、その他の病院職員による看護や対応(57・6%)。入院では▽看護師、その他の病院職員による看護や対応(70・9%)▽医師による診療・治療内容(69・9%)▽医師との対話(65・3%)▽痛みなどの身体症状を和らげる対応(59・5%)--だった。

 一方で、「不満」とされたのは、外来では待ち時間(30・6%)、入院では食事の内容(14・7%)が最も多かった。

 診察を受けた病気や症状について、医師から「説明があった」と回答した人は外来で84・1%、入院で92・4%という結果だった。口頭による説明が、外来(78・9%)、入院(80・8%)とも、最も多かった。

 説明に対する理解度をみると、医師から説明を受けた人のうち、「よく分かった」もしくは「大体分かった」と回答した人の割合は、「病名・病状」「治療の方法・期間」など全ての説明内容に対して、8割を超えた。

 しかし、薬の効能・副作用の説明については、「分かった」が、外来で86・0%(よく分かった40・7%、大体分かった45・3%)と高かったものの、入院では79・3%(36・2%、43・1%)にとどまり、8割に届かなかった。

 病院を選ぶのに当たって、「情報が必要」と回答した外来患者が望む情報としては、「医師の専門性や経歴」(48・5%)が最も多く、「受けることができる検査や治療方法の詳細」(47・7%)と続いた。入院患者では、「受けることができる検査や治療方法の詳細」(50・8%)が最も多く、次いで「医師の専門性や経歴」(49・6%)となっている。入院患者が必要とする情報で、「実施している治験の治験薬」は、22・3%で最も低かった。

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