今後は継続教育が重要に
日本薬業研修センター(川島光太郎理事長)は25日、今年度の登録販売者試験のうち、これまでに実施された1道12県の受験者数および合格者数、合格率を公表した。それによると、合格率はいずれの道県でも、昨年度の第1回および第2回試験の合格率より低い結果になった。現時点での全体の合格率は39.0%。また、受験者数は昨年度第2回試験と比べてほとんど減っていないことも分かった。
今回、試験結果が公表されたのは、北海道・東北ブロックの1道6県と、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、山梨県、長野県。
各道県の受験者数および合格者数、合格率(かっこ内は昨年度第1回および第2回)は次の通り。
▽北海道:受験者数1740人、合格者数649人、合格率37.3%(54.8%、58.1%)
▽青森県:682人、188人、27.6%(53.1%、46.5%)
▽岩手県:544人、187人、34.4%(43.0%、54.7%)
▽宮城県:759人、276人、36.4%(53.6%、51.5%)
▽秋田県:458人、173人、37.8%(52.9%、50.9%)
▽山形県:332人、122人、36.7%(47.5%、49.3%)
▽福島県:588人、172人、29.3%(52.2%、40.6%)
▽茨城県:1029人、414人、40.2%(73.8%、44.3%)
▽栃木県:822人、321人、39.1%(71.1%、2回目はなし)
▽群馬県:493人、197人、40.0%(77.5%、43.6%)
▽新潟県:716人、379人、52.9%(75.4%、58.0%)
▽山梨県:309人、128人、41.4%(66.6%、50.0%)
▽長野県:833人、428人、51.4%(75.5%、56.0%)
川島理事長は、「昨年度と比べて、合格率が下がっている。今年度は非常に悪い」と強調した。その上で、「試験問題に関しては、昨年度よりも整理されてきて、解きやすくなっているように感じられる」とし、受験者の質に若干問題があったのではないかという点を指摘。「薬や人体のことは、勉強しなければ理解できない。受験生にはしっかりと勉強していただきたい」と話した。
さらに、「合格率の低い状況が長く続くと、質の問題が心配になる」とし、「そうした面でいうと、これから継続教育を始めるわけだが、その継続教育が非常に重要になると思う」と述べた。