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【服薬管理】子どもには厳格、自身は無頓着‐くすり適正使用協が調査

2009年10月15日 (木)

 小中学生の保護者は、子どもの服薬には気を配る一方、約7割が処方薬の服用を自己判断で中止していることが、「くすりの適正使用協議会」が実施した調査で明らかになった。家族の余った処方薬を服用した経験がある保護者も約4割に上るなど、子どもの服薬には十分な注意を払いながら、保護者自身の服薬は、正しい理解に基づかない自己判断によって行われている実態が浮かび上がった。

 調査は2009年8月、全国の小中学生の保護者600人を対象に、インターネット上で実施したもの。その結果、子どもの薬の服用を確認している保護者は92・7%に上った。また、家庭内で服用方法について注意喚起している保護者も、56・0%と半数以上を占めた。注意している内容としては「1人で勝手に服用しないこと」が62・5%と最も多かった。

 ところが、保護者の71・8%は「処方薬の服用を中止したことがある」と回答。その理由として、「回復したと自己判断して止めた」が83・5%と最も多く、医師や薬剤師に相談して中止した割合は7・9%と、1割にも満たないことが明らかになった。

 また、家族の余った処方薬を服薬したことがある保護者も、40・3%に上った。そのうち74・8%は、誰にも相談せず、自己判断で服用したと回答。さらに、水・ぬるま湯以外で薬を服用する割合も66・8%と高い傾向にあった。水・ぬるま湯以外の飲み物としては、日本茶52・1%、スポーツドリンク29・7%、コーヒー16・7%の順で、子どもの服薬には十分に気を配るものの、保護者自身は正しい使い方をせずに、自己判断で服薬している実態が浮かび上がった。

 今回の結果を受け、協議会では「自らの判断で服用を中止したり、家族が服用していたから、余った処方薬を服用しても問題がないと、安易に考えるのは危険。専門家である医師や薬剤師に相談し、適切な指導や指示に従ってほしい」と呼びかけている。



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