医療情報ベンチャーの医療情報総合研究所は、医薬品の併用処方実態やジェネリック医薬品の処方動向を、インターネット上で分析するサービス「JMIRIウェブ処方辞書」の販売を製薬企業向けに開始した。
同社は、年間800万枚を超える調剤薬局のレセプトをもとに、処方データベースを構築し、製薬企業のマーケティング部門向けに処方情報の分析サービスを行ってきた。ただ、個別にカスタマイズした詳細な処方情報分析は、高額な費用が必要となることから、これまで外資系製薬企業が顧客の中心となってきた。
「JMIRIウェブ処方辞書」は、低コストで手軽に医薬品の処方動向を提供するのが狙い。約8000品目の処方情報データベースにアクセスすることで、過去15カ月間にわたる処方動向や併用動向をワンクリックで抽出。「併用分析」「ジェネリック分析」「処方数」をオンライン上で確認できる。特に、ジェネリック医薬品の処方動向分析は、これまでになかったサービスで、同社は今後、国内大手・中堅製薬企業、CSOをターゲットに販売を進めたい考え。既に数社から引き合いがあるという。
基本アクセス料金は、製薬企業向け標準サービスで年間240~400万円の従量課金制。初年度販売目標は4000万円、2年目以降は2億円の売上高を計画している。