解熱鎮痛薬「バファリンプラスS」、独自の錠剤速崩壊技術で速く効き、胃にも優しい ライオン

2009年10月21日 (水)

30代女性の「頭痛」がターゲット

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「バファリンプラスS」

 ライオンは、解熱鎮痛薬「バファリンプラスS」(指定第2類医薬品)を22日から新発売する。新製品は、独自の錠剤速崩壊技術「FASTab(ファスタブ):Fine Assembled Tablet)」を採用。辛い頭痛・熱に速く効く、効き目の優れた処方が特徴。

 同社の調査(2008年12月)によると、解熱鎮痛薬を使用者の約7割は女性で、中でも30代の女性が女性ユーザーの25%を占めていることが分かっている。また、20代の女性が主に「生理痛」への対処を目的に解熱鎮痛薬を用いているのに対し、30代は「頭痛」が最大の使用目的となっており、女性は30代を境に解熱鎮痛薬の用途が変化。さらに、40代をピークに、服用量も増える傾向にあった。

 ライオンではそれらの成績をもとに、解熱鎮痛薬のニーズはライフステージによって変化し、服用機会、対処症状が変わる変局点があると分析。バファリンブランドをニーズの変化に対応したものにしようとの新たな戦略を開始。ニーズの変局点を「トビラ」と呼んで、そのトビラに対応した製品ラインナップを展開している。

 具体的には、▽第1のトビラ:初めて解熱鎮痛薬を服用する(平均年齢約18歳)▽第2のトビラ:自分で初めて解熱鎮痛薬を購入する(20代前半)▽第3のトビラ:主な対処症状が頭痛へと変わる(30歳前後)――の三つを想定している。

 このうち、第3のトビラの30代女性は、解熱鎮痛薬に対して、「効き目が速いこと」「頭痛へのすぐれた効果」「胃へのやさしさ」などを求めていることが明らかになっている。

 そのニーズに応えて新発売されるのが、「バファリンプラスS」。独自の錠剤速崩壊技術「「FASTab」を採用。錠剤がより速く崩壊して頭痛・熱に効果のある有効成分が溶出し、速効性を示す。「FASTab」は、親水性粒子と崩壊剤を最適に組み合わせ、錠剤の優れた崩壊性を実現した。具体的には、錠剤に配合されている親水性粒子の働きで、錠剤内に素早く水が浸透すると共に、崩壊剤が水を吸収して素早く膨らみ、錠剤を内側から崩壊させることで、有効成分が速く溶出する仕組みとなっている。

 つらい頭痛・熱に対しては、二つの解熱鎮痛成分「アセチルサリチル酸」「アセトアミノフェン」と、二つの鎮痛補助成分「アリルイソプロピルアセチル尿素」「無水カフェイン」を配合した。アセチルサリチル酸は痛みのもと(末梢神経)に対して、アセトアミノフェンは痛みの伝わり(中枢神経)に対して高い鎮痛効果を発揮する。また、アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静効果、無水カフェインは血管収縮効果によって、鎮痛効果を補助する。

 胃にやさしいという点では、胃粘膜保護成分の「乾燥水酸化アルミニウムゲル」を配合。胃に粘膜を形成して胃粘膜を保護する。

 税抜き希望小売価格は、24錠1080円、48錠1880円。



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