カプセルタイプとして登場
森下仁丹は、創業116周年を記念して「JINTAN116(ジンタン・イチイチロク)」(医薬部外品)を6日から発売した。「JINTAN116」は、7種類の生薬を配合したリキッドを、同社が培ってきた独自技術である「シームレスマイクロカプセル」(直径3・5mm)に閉じ込めた。口の中でプチッとはじけ、気になる息を瞬時にリフレッシュする。6日の首都圏での発売を皮切りに、順次、全国へ拡大していくことにしており、売上目標として3年後の2011年に15億円を掲げている。
「仁丹」ブランドとしてはこれまで、銀粒、うめ、グリーンをラインナップ。「生薬で体の健康を促進しながら、息や気分を爽やかにする携帯型の口中清涼剤」をコンセプトに、ロングセラー商品として支持されてきた。今回の「JINTAN116」も仁丹コンセプトを継承し、伝統的な口中清涼剤文化の確立を目指す商品として新発売した。
「JINTAN116」は、新食感のマイクロカプセルを採用していることが大きな特徴。銀粒仁丹は、生薬の丸剤を銀でコーティングしていたが、今回は液体を包むために開発された継ぎ目のないシームレスカプセルを採用。▽メントール▽ケイヒ▽チョウジ▽ウイキョウ▽アセンヤク▽カンゾウ▽ペパーミント――という7種類の生薬をシームレスカプセルで包むことで、生薬独特の匂いを軽減させた。
これらの生薬成分は口臭防止だけでなく、二日酔い、乗りもの酔い、イライラ・ムカムカなどの気分不快にも効果を発揮する。味は、ほんのり甘苦く、後味すっきりの「コクにが」に仕上げた。
ターゲットは、お酒を飲む機会も多く、ストレスを抱えがちな40代ビジネスマン。パッケージもスタイリッシュな仕上がりで、アラフォー世代を中心に、「健康な息づくり」を応援する製品となっている。1袋100粒入りで、税込み価格は300円。
6日から首都圏の駅売店や駅ナカのコンビニエンスストアで先行販売を開始しているが、今後、来春には首都圏のコンビニエンスストアに拡大し、順次、中京圏、関西圏、全国のコンビニエンスストアに拡大していく予定だ。さらに、来年秋には、「ケース付」「詰め替え用」などの品揃えを行い、ドラッグストアやスーパーマーケットにも販路拡大を図る考えだ。
駒村純一社長は、「JINTAN116は、伝統的な口中清涼剤文化の確立を目指す製品としてデビューする。お酒を飲む機会が多く、毎日ストレスと向き合う、アラフォー世代の男性を中心に、ぜひ、皆様に使っていただきたい。今回のJINTAN116を皮切りに、これに続く新製品群としてシームレスカプセルを採用した製品を連続的に随時展開していくので、期待していただきたい」と述べた。