大日本住友製薬は、2010年7月に関連事業の「フード&スペシャリティ・プロダクツ事業」と「アニマルサイエンス事業」の再編を行うと発表した。両事業を会社分割し、フード&スペシャリティ・プロダクツ事業を連結子会社「五協産業」、アニマルサイエンス事業を来年7月に設立する新会社に承継させる。再編を通じて、事業の選択と集中を進め、収益性の向上やグループ力の強化を図る方針だ。
食品添加物や工業製品などの売買・輸出入を行うフード&スペシャリティ・プロダクツ事業では、食品・化成品を中心とする商社「五協産業」に研究・開発・販売機能を吸収分割させることで、グループ全体のシナジー効果を最大化させたい考え。
一方、動物用医薬品などの売買・輸出入を行うアニマルサイエンス事業では、大日本住友から分社化し、独立採算とすることで、経営の自由度を高めると共に、経営責任の明確化や意思決定の迅速化、収益性の向上を図る。