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薬種商から登録販売者に

2009年12月11日 (金)

◆今年度、各都道府県が実施した登録販売者試験の結果によると、9日現在の全国の合格者は延べ約1万9000人となった。未発表の大阪府や、2回目の試験を実施する富山、愛知両県の動向もあるが、今年度は約2万人を超える見込みで、合格者数は昨年度の約3分の1になりそうだ
◆先月、薬種商販売業者の全国組織である全日本薬種商協会が、全日本医薬品登録販売者協会へと名称を変更。傘下の各都道府県の協会も8割強が同様の変更を行った。既存会員が減少傾向にあり、新たに「登録販売者」の組織として、活性化を図る狙いもあるのだろう
◆課題もある。誕生した登録販売者の多くが、ドラッグストア等の従業員ということだ。実質的に個人事業主がメインの旧薬種商協会とでは、立場上、微妙な齟齬が生じる可能性もある。それは医師や薬剤師でも同様だが、協会活動の舵取りは非常に難しい
◆いずれにしてもポイントは、登録販売者の資質を担保する研修等の中身になろう。この2年間で約8万人の登録販売者が輩出される形になるが、「量より質」に重きを置いた協会活動の実施に期待したいものだ。



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