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【協和発酵キリン】米ベンチャー「リアタ」から糖尿病性腎症治療薬導入

2010年01月13日 (水)

 協和発酵キリンと米製薬ベンチャー「リアタ・ファーマシューティカルズ」は、糖尿病性腎症治療薬「バルドキソロンメチル」の日本を含むアジア地域におけるライセンス契約を締結した。協和発酵キリンは、リアタからバルドキソロンメチルの日本、中国、台湾、韓国、東南アジア諸国における独占的開発・販売権を取得し、これら契約対象国で早期の臨床試験入りを目指す。契約金額は、一時金とマイルストンを含め、総額で最大2億7200万ドル(約250億円)となった。

 今回の契約により、協和発酵キリンは、リアタに対し、契約一時金として3500万ドル、開発の段階に応じたマイルストンとして9700万ドルを支払う。また、上市後は、販売権を保有する地域の販売額に応じて、最大1億4000万ドルのマイルストンと2桁のロイヤルティを支払う。

 バルドキソロンメチルは、250種類以上の抗酸化因子・解毒因子の産生を調節する遺伝子「Nrf2」を活性化することで、2型糖尿病や心血管疾患・慢性腎不全などの合併症発症を抑制する低分子医薬品。現在、リアタが糖尿病性腎症患者を対象に、米国で2本の第II相試験を実施している。

 協和発酵キリンは、バルドキソロンメチルの導入によって、腎分野でのパイプラインを強化する。

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