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【医薬品・医療機器等安全性情報No.264】皮膚反応推奨中止の妥当性を検証

2010年01月13日 (水)

 厚生労働省医薬食品局は、「医薬品・医療機器等安全性情報」(No.264)を公表した。2004年9月に、注射用抗生物質製剤と合成抗菌剤の添付文書の「重要な基本的注意」から、ショックの予知などを目的とした「事前の皮膚反応の実施」を削除したが、No.264ではその措置の妥当性や今後の安全対策を検討した結果を掲載した。

 それによると、04年以降に製造販売業者から厚労省医薬食品局安全対策課に報告された副作用などについて、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が調査した結果、副作用の発生件数に増加がみられないことなどから、「現時点で見直しの必要はない」と判断した。ただ、事前の問診を十分に行うなど、対策を徹底するよう指摘した。

 PMDAが調査した副作用の中には、皮膚反応が陰性であったにもかかわらずショックが発生し、皮膚反応による予知が不十分であった事例や、十分な問診をしないまま投与が開始されたり、ショックなどの早期発見・治療の準備が不十分で、重篤な転帰に至ったケースもあった。そのため、十分な問診と副作用の早期発見・早期治療へ対する準備を徹底するよう関係者に注意を呼びかけた。

 安全性情報ではこのほか、▽サラゾスルファピリジン▽ペチジン塩酸塩、ペチジン塩酸塩・レバロルファン酒石酸塩▽インドメタシン(経口剤、坐剤)▽インドメタシンファルネシル▽プログルメタシンマレイン酸塩▽リシノプリル水和物▽炭酸ランタン水和物▽パルナパリンナトリウム▽ザナミビル水和物--について、添付文書の改訂内容や副作用の症例を紹介している。

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