◆診療報酬改定の議論が本格化するにつれ、中央社会保険医療協議会には傍聴希望者が殺到し、長蛇の列ができる。もはや診療報酬改定の風物詩ともいえる光景だが、これに厚生労働省が対応策を講じた。インターネットラジオ中継を試行することを決めたのだ
◆しかし、昨年12月16日以降の会合から行われる予定だったラジオ中継は、同日の会合で一部の診療側委員から「会場に別室を用意して、モニターで見てもらってはどうか」「目に見えない反応が怖い」などの反対意見が出て、急きょ取りやめとなってしまった
◆経験や事前準備の不足という面もあるだろうが、特に政権交代後の中医協は、以前に比べて同じ議論を繰り返すケースが増えたり、委員の個人的な話が飛び出すなど、会合が長引く傾向にある。また、そうした委員の発言がブログなどで批判の的になっているとも聞く
◆とはいえ、中医協はフルオープンで行われているもの。ラジオ中継反対の理由が、一部の診療側委員の自己保身だとしたら、真冬に朝6時から並んだり、3時間以上に及ぶ会議を立って傍聴する人たちを納得させることは難しい。
中医協に長蛇の列
2010年01月15日 (金)
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