中央社会保険医療協議会は20日、先進医療12技術を次期診療報酬改定で保険導入することを固めた。先進医療専門家会議が普及性、有効性、効率性等の観点で、事前評価した結果を受けて判断した。
対象技術は次の通り。
[1]胎児心超音波検査(産科スクリーニング胎児超音波検査において心疾患が強く疑われる症例に限る)
[2]子宮頸癌病変のHPV-DNA診断(子宮頸部軽度異形成に限る)
[3]腹腔鏡下肝部分切除術(肝外側区域切除術を含み、肝腫瘍に限る)
[4]エキシマレーザーによる治療的角膜切除術(角膜ジストロフィーまたは帯状角膜変性に限る)
[5]神経変性疾患のDNA診断(ハンチントン舞踏病、脊髄小脳変性症、球脊髄性筋萎縮症、家族性筋萎縮性側索硬化症、家族性低カリウム血症性周期性四肢麻痺、マックリード症候群その他の神経性疾患に限る)
[6]膀胱水圧拡張術(間質性膀胱炎に限る)
[7]強度変調放射線治療[限局性の固形悪性腫瘍(頭頸部腫瘍、前立腺腫瘍、中枢神経腫瘍であって原発性のものを除く)に限る]
[8]抗EGFR抗体医薬投与前におけるKRAS遺伝子変異検査(EGFR陽性の治癒切除不能な進行または再発の結腸または直腸癌に限る)
[9]腋窩リンパ節郭清術の実施前におけるセンチネルリンパ節の同定および生検(触診および画像診断の結果、腋窩リンパ節への転移が認められない乳癌に係るものであって、放射性同位元素および色素を用いて行うものに限る)
[10]同(触診及び画像診断の結果、腋窩リンパ節への転移が認められない乳癌に係るものであって、色素を用いて行うものに限る)
[11]悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節の同定、転移の検索および遺伝子診断(触診および画像診断の結果、悪性黒色腫の遠隔転移が認められないものであって、臨床的に所属リンパ節の腫大が確認されていないものに限る)
[12]悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節の同定および転移の検索(同)