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【医薬人材サービス】ホホエミー

2010年02月24日 (水)

キャリアチェンジをサポート

植野氏

植野氏

 専門性の高い技術職に特化し、優秀な人材を企業に提供するホホエミー(味岡憲一社長)は、柱事業の一つとしてMRの派遣業務を展開。既に60人のMRを製薬企業に派遣する実績を持つ。同社の特徴は、その多くが異業種からのキャリアチェンジによるものだ。異業種から製薬企業のMRを目指す優秀な人材を受け入れ、教育研修を実施。毎年10人の少数制でMR認定試験もほぼ全員が合格。受け入れ先の製薬企業からも高い評価を得ている。

 2000年4月にIHIグループ(旧松尾橋梁グループ)として設立。「設計製図、CADオペレーター」や「研究開発分析職」の人材派遣・人材紹介業を主に展開してきた。04年に、医薬情報グループを立ち上げ、医薬情報担当者教育センターからCSOの認可を取得し、CMRを展開。西日本を本社とする一般派遣会社では、全国初のCSOとなる。

 CSO事業展開について、医薬情報グループサブマネージャーの植野一広氏は、「もともと製薬企業とは研究開発分析職の人材派遣で接点があり、当時、経験者のMR派遣が主流だったが、今後、人材不足が起こり得ると予想した」と話す。そこで、製薬企業経験のない異業種のキャリアを集めて、契約社員として受け入れ、教育研修を実施し、MR資格を取得させて、人材を派遣する事業に取り組んできたという。「当時の製薬企業へのMR供給は、委託型と派遣型があったが、派遣型では先駆けになる」と強調する。04年以降、毎年10人を受け入れ、これまでに国内外の製薬企業に対して60人の人材を派遣、紹介している。

 同社の取り組みは、「未経験だがMRになりたい」というキャリアチェンジに対応するものでもある。それだけに、徹底した教育研修と共に、フォローアップにも余念がない。講師には製薬企業でMRや学術担当業務に長年携わってきた経験豊富な人材を擁している。教育研修の特徴について、植野氏は「コミュニケーション能力、素直さ、謙虚さ、前向きさ、粘り強さなど、人としての資質にポイントを置いている」という。6~9月の4カ月間で約500時間の教育研修を実施。特に、説明会等でMRに必要なプレゼンテーション力を養うため、最低100回以上のプレゼンテーション・トレーニングなど、実践的な取り組みも行っている。

 また、MR資格を取得し、現場に出向いた後も、月1回程度の面談や、遠方勤務者には定期連絡して、スキルアップ・フォローアップの研修も行っている。植野氏は「実際に、派遣を経て正社員となったり、中にはトップセールスとして活躍したりする人もいる」と自信をのぞかせる。

 MR派遣で、製薬企業側のメリットは、直接、指揮・命令ができ、新製品の上市時期など必要なタイミングで労働力が確保できること。「派遣MRも短期間で成果を上げようとするため、正社員MRとの比較でも意識が高いとの評価もある」と植野氏。異業種出身はハンデではなく、むしろ医師との面談の際に、前職のスキルを生かせる場面も少なくないという。

 今後、MRの派遣業務のほか、PMS業務にも注力していく。製薬企業やCRO企業に対して、CRCやDM業務の領域でも、未経験者を募集、教育研修し派遣していくという。

 また、08年4月からスタートした特定健診・特定保険指導で、需要が高まる管理栄養士の派遣など、CSOのみならず、医療関連の幅広い人材サービスに取り組んでいく。特に、製薬企業の「PMSにおける調査表の回収業務」の獲得を目指し、09年度中に10人の派遣を目指している。

 「キャリアチェンジを可能にするホホエミー」をキャッチフレーズに、独自の研修制度、派遣先を確保。太いパイプを持つ強みを生かし、ニーズに対応する形で医療従事資格者である看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士、MRなどのキャリアサポートにも取り組んでいく構えだ。


ホホエミー
http://www.hohoemie.co.jp/



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