薬学部6年制移行により2010011年は新卒者が大幅に減ることを受け、採用側は例年以上に意欲的に活動している。学生もそれに呼応するかのように積極的な就職活動を行っている。特に、一般用医薬品販売制度に関する改正薬事法の施行予定が09年に迫り、大手ドラッグ等の採用活動は活発だ。そうした状況を反映して、薬学生を対象にした会社説明会の開催時期も例年より1カ月から2週間ほど前倒ししている企業もある。
薬学生などの就職情報コミュニティサイト「キャンパス*ネット」を運営するグッピーズ(東京都新宿区、社長肥田義光氏)が先月都内で開いた「薬学生スタートアップセミナー」には、保険薬局、ドラッグストア、CRO、病院など44が出展、雨の中750人ほどの学生が集まった。
また、日本保険薬局協会(会長今川美明氏)は、今年2回目となる「合同就職説明会」を東京で11月下旬に、大阪は今月月初めに開催。保険薬局限定の約100社(大阪は40社)が出展。東京372人、大阪144人の学生が集まった。
両就職説明会とも、出展社・参加学生は予想を上回るもので、そうした状況は「しばらく続くのではないか」とみられている。