日本学士院は12日、2010年度日本学士院賞の受賞者9件11人を決めた。薬学関係では、横浜薬科大学漢方薬学科教授の大類洋氏(東北大学名誉教授、68歳)と、帝京平成大学薬学科教授の北原武氏(北里大客員教授、東京大名誉教授、66歳)が受賞する。
受賞研究は、両氏が共同で取り組んだ「新規生物機能性分子の創製とその応用に関する研究」。一連の研究によって、世界に先駆けて革新的な生物機能性物質の創製に成功し、有機化学、生体分析化学、植物生理学など、広汎な学際領域における顕著な成果を通じ、生命科学の発展に貢献したことが評価された。
また、iPS細胞の樹立に世界で初めて成功した山中伸弥氏(京都大教授、47歳)も受賞。山中氏には恩賜賞も贈られる。