ドラッグストア企業のココカラファインホールディングス(社長塚本厚志氏)とアライドハーツ・ホールディングス(社長石橋一郎氏)は16日、10月1日付で合併することに基本合意したと発表した。ココカラファインHDが存続会社となり、アライドハーツHDを吸収合併する。合併により売上高は3000億円規模となり業界第3位となる。
合併後の社名はココカラファインと改め、代表取締役社長には塚本厚志氏、副社長には石橋一郎氏と上田清氏(ココカラファインHD取締役)が就任する。ココカラファインHD代表取締役会長の瀬上修氏は取締役最高顧問に、アライドハーツHD代表取締役会長の久松正志氏は取締役会長となる。新会社の本社は首都圏に設置し、本社機能を全て集約する。
現在、両社の事業子会社として展開する4社(セガミメディクス、セイジョー、ジップドラッグ、ライフォート)についても、それぞれのオペレーションの見直しを図る予定。
昨年11月末の店舗数は両社を合せると1033店舗になり、展開エリアは全国34都府県に及ぶ。合併で、特に関西地区が強化され、地域ナンバーワンの店舗網が確立する。さらに、新規参入が難しい関西、東海、関東でも高いシェアが確保できる。また、調剤事業売上高は270億円規模で、ドラッグストア業界では断トツとなる。
今後、両社で統合準備委員会を設置し、合併に向けた検討・準備を進めていく。合併比率はアライドハーツHDが4月1日付で普通株5株を1株に併合し、同1株に対しココカラファインHDの普通株式0・65株を割り当てる予定。
ドラッグストア業界は、昨年6月の改正薬事法施行などの規制緩和で、異業種の参入スピードが加速し、M&Aや資本・業務提携が進んでいる。今回の合併で「業界トップクラスの規模」「エリアドミナント強化」「調剤売上高トップ」を確立することで、「業界のコア企業を目指す」(同社)としている。
新会社の取締役は次の通り。
取締役最高顧問瀬上修、取締役会長久松正志、代表取締役社長塚本厚志、同副社長石橋一郎、同上田清、取締役齋藤正人、同神本満男、同北山真。