「ロボピック」と「アクアロボ」発売
調剤機器メーカーのユヤマは、全自動PTPシート払出装置「ロボピック」を4月下旬、全自動水剤分注装置「アクアロボ」を今月下旬から発売する。
調剤業務の自動化において遅れを取っていた、PTPシート錠剤の計数払出業務の全自動化を実現したロボピックは、錠剤やカプセル剤をPTPシートに入ったまま、全自動で患者ごとに払い出す優れものだ。
ロボピックの主な特長は、[1]現場の実運用を充足するMAX210カセット搭載でPTPの自動化をフルカバー[2]1カセットに40シートセット可能(平均)で、作業効率面にも配慮した設計[3]シート単位だけでなく、端数単位でも、本体内部でオートカットして払い出す[4]専用の6分割トレイによって患者一人ごとの払い出しが可能となり、薬剤監査がしやすい[5]トレイ積み上げ部には、最大8トレイまで積み上げ可能[6]標準ユニットは横幅2m弱とコンパクト――など。
MAX210カセットの搭載により、600~700品目のPTP錠剤を採用し、1日に約250~300枚の処方せんを応需する保険薬局においても、計数調剤業務の8~9割の自動化を実現。採用品目や処方せん枚数がさらに多い大型の保険薬局や病院でも、ユニットを増やせば、このカバー率を保持できる(最大5台まで連結可能)
ロボピックの活用により、平均的な保険薬局でピーク時に2~3人の薬剤師が担当していた計数調剤業務が1人で済むようになり、浮いた人員を他の業務に振り向けられる。
一方、業界初の水剤調製業務全自動化を実現したアクアロボは、オーダーを受けると、装置内のノズルが、セットされた20品目の水剤瓶から目的の品目を選出。処方通りの用量を正確に吸入して、本体内にストックされた30mL、60mL、100mL、200mLの4サイズの投薬瓶の中から、最適サイズの投薬瓶を自動選択して自動分注する。
ノズルやポンプなどの水剤経路を自動洗浄したり、アスベリンシロップなど沈殿しやすい水剤も、ポンプが自動的に攪拌した上で、吸入する機能を備えているのもアクアロボの特長である。