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【長妻厚労相】スイッチOTC化の拡大に慎重姿勢

2010年04月08日 (木)

 長妻昭厚生労働相は7日、医療用成分のスイッチOTC化拡大について、「ふさわしいものがあるのか、ないのかきちっと見極める必要がある」と述べ、安全性の確保や購入者の負担に留意しながら、スイッチOTC化を進める考えを示した。衆院厚生労働委員会で鴨下一郎委員(自民)の質問に答えた。

 鴨下氏は、画期的な新薬を薬価制度で評価すると共に、長期収載成分の多くを一般薬に拡大し、セルフメディケーションに任せる方向性を提示。「ガスターを出せたんだから、それ以外にも山ほどある」と述べ、政治主導でスイッチOTCの大幅拡大を求めた。

 これに対し長妻氏は、「一定のものは必要だと考えている」としながらも、「安全性はいうまでもなく、患者負担が病院の場合と乖離があって、手が届きにくいことにも配慮しなければならない」と、慎重に対応を進める姿勢を示した。

 また、足立信也政務官も答弁し、「長期収載品が、医療現場で必要とされていることも事実として留意すべき」との考えを説明した上で、「ただ、鴨下委員の指摘に関しては、かなりの部分で同意する」と述べた。

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