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【大木製薬】一般向け高機能マスク発売‐WHO推奨規格をクリア

2006年12月20日 (水)

FFP2ウイルス対策マスク
FFP2ウイルス対策マスク

 大木製薬(東京都千代田区)は、ウイルス飛沫感染を防止する世界基準をクリアした一般向けの高機能マスク「FFP2ウイルス対策マスク(FSC・F-99E)」を明年1月20日から全国の薬局・薬店、ドラッグストア、スーパー、コンビニ等を通じ新発売する。同品はWHOが医療施設における鳥インフルエンザ感染予防の中で推奨している微粒子汚染物質対応呼吸用マスク規格(EU・FFP2規格)を日本で初めて取得した。14日の新製品発表会で松井秀夫社長は「かねてから一般用・医療用の高機能マスクの商品化を通じ、感染予防の重要性を啓蒙普及してきた。昨年9月に発売した抗ウイルスマスク(FSC・F-95A)と合わせ、高機能マスクのカテゴリーでNo.1を目指したい」と期待を述べた。

 昨年発売した抗ウイルスマスクの第一弾となる「FSC・F-95A」は、九大大学院医学研究院感染環境医学の林純教授とNPO国際感染症医療要員養成センターの牧野長生会長が中国政府の依頼を受け、新型肺炎ウイルスSARS対策用マスクとして開発した。科学的機能を持った4重構造により、実際のウイルスより小さい粒子を用いた疑似ウイルス捕集効果は95.25%以上という高い機能性が特徴。

 同マスク開発者の林、牧野の両氏が更に進化させて誕生したのが今回の「FFP2ウイルス対策マスク」で、隙間からの汚染された空気の侵入を考え、マスクと顔を密着させるクチバシ型の立体形状を採用。この密着立体形状が、より呼吸を楽にする。独自素材の4層構造からなる不織布が特徴で、第1層が大半のウイルスを遮断し、第2層のナノメッシュ不織布が超微細なウイルスを更に遮断。第3層の静電気帯電微細不織布が、ほぼ完全にウイルスを吸着・捕集する。第4層は特殊耐久性不織布で、口や鼻と接する部分の湿気に高い耐久性を有する。

新製品への期待を述べる松井社長
新製品への期待を述べる松井社長

 米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)認定マスク検査装置による疑似ウイルスサイズの捕集効率は99.77%以上で、WHOが医療施設における鳥インフルエンザ感染予防対策として推奨するEU・FFP2規格に合格した。「FFP2ウイルス対策マスク」は1枚入り、税込み希望小売価格650円。1回使い捨てではなく、1日(連続12時間以下)使用した後に、捕集したウイルスを死滅させるため風通しのいい場所で2日(48時間以上)陰干しする。陰干しのみで30回の使用が目安。

 松井社長は「鳥インフルエンザ対策は世界的な課題となっており、日本で唯一、国際的な規格を有するマスクを店頭から供給し、普及させていく意義は大きい」として、今後は機能性マスク市場をも拡大させる必要性を強調。またガーゼマスクやサージカルマスクの捕集効率は30%程度とされることから、同マスクの販促面では厳格な検査機関に裏づけられたデータを有し、極めて高いウイルス遮断効率を差別化のポイントとして訴求していく考え。



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