経済産業省は、2008年工業統計調査結果を公表した。従業者4人以上の事業所の出荷金額の第4位に、前年と同様に医薬品製剤(医薬部外品製剤含む)が入った。出荷金額は前年より2%減の5兆8244億5200万円(事業所は652カ所)だった。都道府県のベストスリーは大阪府、埼玉県、滋賀県の順となっている。
調査は、全国の製造業を営む事業所の、1年間の生産活動に伴う製品出荷額、原材料使用額などを調べ、産業別、規模別、地域別に製造業の実態を明らかにすることが目的で、08年12月31日現在で実施された。
従業者4人以上の事業所数は、前年より1%増の32万9235カ所、出荷金額は0・6%減の303兆7300億円強だった。
医薬品製剤が含まれる化学工業製品群の出荷額は、前年より1%減の27兆0134億0800万円(1万0450カ所)。そのうち、医薬品製剤は22%を占めていた。このほか、医薬品原末・原液が前年より26%増の6306億9000万円(207カ所)、生薬・漢方が4%増の1552億5800万円(154カ所)だった。
医薬品製剤の出荷金額が第1位となった都道府県は、福島(出荷金額は1885億円)、富山(2591億円)、岐阜(1950億円)、滋賀(4358億円)、大阪(8132億円)、兵庫(3934億円)、徳島(2603億円)の7府県だった。第2位だったのは秋田(588億円)、埼玉(6455億円)、佐賀(815億円)の3県だった。
医薬品製剤の出荷金額が2000億円を越えたのは、大阪、埼玉、滋賀、兵庫、徳島、富山の6府県だった。