政府の行政刷新会議の「規制・制度改革に関する分科会」ライフイノベーションワーキンググループ(WG)は、6月までに結論を出す検討課題を18項目に絞り込んだ。今後、関係団体ヒアリングなどを通して課題を整理した上で、29日に集中審議を行って、翌30日の分科会に一定の方向性を報告する。
ライフイノWGは、検討課題のうち、保険外併用療法の原則解禁、一般薬のインターネット販売規制の緩和、再生医療の推進、医療ツーリズムに係るビザ発給要件の緩和など、6項目を重要なテーマに位置づけて対処方針を探る。ただ、「重要検討項目」「検討項目」「調整項目」といった当初予定していた分類は明示せず、その他の項目についても審議を行う。
この日の会合で選定した18項目には、重要テーマ以外に、▽ドラッグラグ等のさらなる解消▽未承認の医療技術・医薬品等に関する情報提供の解禁▽レセプト等医療データの利活用促進▽ワクチン対策基本法の制定▽医行為の範囲の明確化‐‐などがある。
一方、地域医療計画・病床規制のあり方、医薬品広告規制、医療関連資格から医師への教育課程の創設、民間医療保険の役割などについては、7月以降に検討する中期的課題として、当面は議論の俎上には載せないこととした。