厚生労働省は23日付で、薬事・食品衛生審議会の部会報告品目、新キット製品の14成分25品目を薬価基準に収載した。
内訳は、内服薬が4成分5品目、注射薬が7成分16品目、外用薬が3成分4品目(表参照)
サンドの遺伝子組み換えヒト成長ホルモン製剤「ソマトロピン」に次いで2番目となる、日本ケミカルリサーチのバイオ後続品「エポエチンアルファ」には、先行バイオ医薬品の薬価の7割とした上で、臨床試験の充実度に応じて加算をつける新薬価制度のルールを適用し、上限の10%がついた。
報告品目には、薬剤減量が必要な患者向けに、既存の100mgに50mgの規格を追加した藤本製薬の多発性骨髄腫治療薬「サレドカプセル」、高齢者や脳梗塞の後遺症患者など嚥下が難しい患者向けに、普通錠に口腔内崩壊錠を加えた大塚製薬の抗血小板薬「プレタール」、既存の凍結乾燥剤に溶解済みの注射液を追加したヤクルトの抗癌剤「エルプラット」などが収載された。
キット製品には、霧状に噴霧した薬剤を吸い込むようにすることで、少量の薬剤で肺への送達度を高めた、日本べーリンガーインゲルハイムの気管支拡張剤「スピリーバ」などが収載された。