
中山讓治氏
第一三共は12日、新社長に副社長執行役員日本カンパニープレジデントの中山讓治氏が昇格するトップ人事を発表した。庄田隆社長は、代表権のある会長に就任し、森田清会長は相談役に退く。6月28日に開催予定の株主総会と取締役会で正式に決定する。
庄田氏は、旧三共時代の社長就任から在任期間が7年に及び、統合後の第一三共を率いた。08年には、インド最大の製薬企業「ランバクシー」社の大型買収を敢行し、グローバル化と複眼経営に道筋をつけたことから、15年ビジョンの実現に向け、4月にスタートした第2期中期経営計画を新経営体制で推進することが最善と判断した。
新社長に就任する中山氏は、1950年生まれの60歳。旧サントリー出身で、大阪大学と米ノースウエスタン大学大学院を修了後、79年4月に入社。02年12月に第一サントリーファーマ社長を経て、03年6月に第一製薬取締役、07年4月に第一三共執行役員欧米管理部長に就任。4月から副社長執行役員日本カンパニープレジデントを務めていた。