日本ケミファは11日、子会社の日本薬品工業を完全子会社化した上で、茨城工場を分社化すると発表した。これまで両社は、それぞれ工場を保有し、主力品とジェネリック医薬品(GE薬)を製造していたが、10月1日付で日本ケミファの茨城工場を日本薬品工業に承継し、5年後をメドに両社の医薬品製造機能を1カ所に集約する。
同社は昨年12月に、インドの大手ジェネリック企業「ランバクシー・ラボラトリーズ」との包括的業務提携関係を解消。ランバクシーが保有する日本薬品工業の全株式を取得し、GE薬の生産・開発を手がける子会社として再出発させた。
今回、日本薬品工業を完全子会社化し、同社の主力品とGE薬の製造を行ってきた茨城工場を承継することで、GE薬市場での競争力が向上できると判断。5年後をメドに両社の製造機能を1カ所集約し、事業構造の転換を図る方針だ。
なお、日本薬品工業の完全子会社化は7月1日、茨城工場の承継は10月1日を予定している。